HDMI 端子( エイチディーエムアイたんし )


HDMI端子とは、情報をデジタル伝送するための、伝送ケーブル、伝送方式、入力側や出力側の
入出力装置などを含めた、”規格”です。
最近、DVDレコーダーや液晶テレビやプラズマテレビなどに、どんどん搭載されています。
一本のケーブルで、映像信号と5.1チャンネルも含めた音声信号をまとめて伝送できるの
が特徴で、なかでも映像信号のデジタル伝送と、様々な付加情報の双方向でのやりとりが可能な
ことが特徴です。
これまで、プレイヤーと、テレビなどの映像情報の最終出力装置との接続には、
コンポジットケーブル、S端子ケーブル、コンポーネントケーブル、D2、D4などの
D端子ケーブルなどがありましたが、いずれもアナログ出力でした。
しかし、ディスプレイまでデジタル伝送とすることで、無劣化で出力装置に信号を届けること
が可能となるのです。
プレイヤーとテレビという、とても短い距離で劣化もなにもないだろうと思うかもし
れませんが、”情報”は”信号”とちがい、どんな短い距離でも劣化してしまいます。
例えば、AさんとB君が同じ部屋で会話をしているとします。Aさんの声は全く劣化がなく、
B君に届いてるようですが、実際には、部屋の大きさ、部屋の構造や材質、また、B君の耳
の形状や骨の形によっても、Aさんの声は変わってしまい、”Aさんの本当の声”が
B君に認識されることは無いのです。
その点、デジタル伝送は、テレパシーのようなもので、直接B君の脳にAさんの声の情報が
届けられ、B君の脳の中で ”Aさんの本当の声”として直接再生されるというような
事なのです。
ディスプレイ内の映像処理系ではじめて映像情報(アナログ信号)に変換されるので、液晶やプラズマ
などの、ハードに最適な形で再生できるのです。


 アナログ出力の制限

DVDやBSデジタル放送などで映画などの作品を楽しむうえで必ずつきまとう問題が
著作権保護という問題です。
しかし、デジダル信号には不正コピー防止コードなどの著作権保護コードを埋め込むことができます。
なぜなら、受け取る側でコードと、映像や音声信号を分離して再生できるからです。
しかし、アナログ信号に別の信号を混ぜてしまってもノイズにしかなりません。
次世代の記録メディアとして注目されている、HDDVDやブルーレイディスクでは、
ハイビジョンレベルの映像情報はアナログ出力を禁止するということも検討されています。
その場合、次世代ディスクでハイビジョン映像を楽しむには、HDMI端子を装備した
プレイヤーとディスプレイが必須ということになってしまいます。
もし、これからテレビやプレイヤーを購入しようとしているひとは、HDMI端子を装備した
ものを購入するのが無難でしょう。







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